その4
6月。運命の扉が開いた!
更なる改良で、理想のガソリンタンクが完成!
6月、中国出張の最中、朗報が入った。
なんと推薦枠で「Taira Promote Racing」の2023年の鈴鹿8耐出場が決まったのだ!
同時に、私たちも「Challenge YAHAGI vol.1」として、Twitterで「鈴鹿8時間耐久レースへの挑戦」をはじめた。
「8耐を目指す」と2022年の年末に決めてから、挑戦と挫折を繰り返す中、4月に初めてTwitterを開設し、3ヶ月でフォロワーは1,200人を超えた。本当に有難いことだ。
6/7には、8耐の合同テスト、第1回目を実施。
2個のガソリンタンクを再製作したが、充分チェックしていてもやはり緊張する。
https://twitter.com/YAHAGISANGYO/status/1666286383974203393
https://twitter.com/YAHAGISANGYO/status/1666298880429006848
鈴木孝志選手、そして柴田義将選手の順に、テスト走行を開始。
https://twitter.com/YAHAGISANGYO/status/1666338220035158016(動画)
https://twitter.com/YAHAGISANGYO/status/1666338510566215680(動画)
合同テストは2日間行われ、軽微な問題はあったものの無事終了。
フィードバックをいただいた課題に向けて、最後まで、トライ&エラー。
また、実戦走行を繰り返した結果、8耐当日にはタンクが3つ必要ということも判明。
こちらの製作にも取りかかる。
https://twitter.com/TairaPromote_R/status/1667086560364494852
6/12、TPFS様より、8耐の特大ポスターが到着!
そして本社・御船・藤岡の各3工場にもポスターを貼り付け、社内も盛り上がりはじめる。
https://twitter.com/YAHAGISANGYO/status/1669484535455821824
6/18、更なるテスト走行が実施されるため、前日に改良型のガソリンタンクを届け、当日は最終チェックも行う。
https://twitter.com/YAHAGISANGYO/status/1670211419307122688
6/19には、株式会社三陽さんに、ガソリンタンク3号機を届ける。
ここから特殊な塗装の工程へ。
https://twitter.com/YAHAGISANGYO/status/1670737571855613953
改良に改良を重ねたガソリンタンク。
最後は株式会社三陽さんのHDP(Heat Dominator Paint)を、ガソリンタンクに施工する。
このHDPは、わずか100ミクロンという厚みながら、Heat Guard(断熱型)とHeat Release(放熱型)の2種類があり、レース車両の熱対策に広く使用されている。
製作したガソリンタンクのエンジン側にHeat Guard(断熱型)を施工してエンジンからの熱を抑え、タンク上部にはHeat Release(放熱型)を施工し、走行風でタンク全体を冷やす効果がある。
なぜこのようなことをするかというと、パーコレーション(ガソリン沸騰現象)の防止のためだ。
パーコレーションは、簡単に言えば熱により運転不可になること。
ガソリンタンク内のガソリンが熱くなり沸騰することで、気泡が発生して混合気が薄くなり、エンジンが息付きを起こして、運転が続けられなくなる現象を指す。
https://twitter.com/YAHAGISANGYO/status/1652105687240155137
いよいよ6/26にガソリンタンクが完成。
ここまで本当に長かった。
感無量である。
https://twitter.com/YAHAGISANGYO/status/1673170463474974721
同日、Taira Promote Racingのサイトでも、8耐の初回公開テストのダイジェスト版を告知。
私たちの姿も時おり映り、一緒に8耐を盛り上げることができている喜びを、ひしひしと感じている。
https://twitter.com/TairaPromote_R/status/1673645188462579712(動画)